卒塾生のNくん

この時期に卒塾生と聞くとついこの間卒業したばかりの新高校1年生の子をイメージするかもしれませんが、今日連絡があったのはなんと12年前に私が初めて受け持った生徒からでした。

当時、バイトとして初めて塾講師になった私は小学5年生の彼(Nくん)の指導をすることになりました。

中学受験を目指す彼に日々の指導が満足いくものだったか悩みながら指導していたある日のこと・・・

Nくん
せんせーうちの母さんが連絡帳の先生の字ミミズが這っとるみたいってよーたでw
藤わら
うそじゃろ!?やべーちゃんと謝らんと💦
Nくん
いや、先生教えるのうめぇけー別にええってよーたよw教えるのと字が上手いのは別じゃけって笑笑笑
 
藤わら
なんじゃそりゃ、嬉しんか悲しんかよーわからんわ…。

という人生で初めて保護者の方に評価された思い出があり、忘れることができません。(喜びと悲しみどちらの意味でも)

そんな彼とはなぜか最初の授業から意気投合し、彼が駅前校へ行ったときには私も一緒に駅前の校舎にも行くことになりました。

そしてNくんは無事志望校を合格、私も自分の塾を作るためバイトを辞めたためNくんとはそれっきりでした。

それから2年ほど経ったある日、Nくんから急に連絡が来ました。「中学校になかなか馴染めず困っている」という相談を受け色々話した結果、高校受験をしてみたいということになり藤わら塾に通塾することになりました。

それから2年間ほど一緒に頑張りました。勉強はもちろんですが、進路の相談に乗った時間も多かったです。

「将来は理学療法士になりたい!」

と熱のこもった声で何度も伝えてくれていたのを覚えています。

勉強は頑張っていたのですが結局学校の引き止めなどもありそのまま繰り上がりで高校生になることが決まりそこで塾も卒業となりました。

そしてまた2年くらいたってからポツリと連絡が来ました。話がしたいということでいっしょにご飯を食べながら話をしました。

ずいぶん前に行った修学旅行のお土産を渡してもらい、今悩んでいることや将来についての話をしました。

その時も彼の夢はやはり「理学療法士」でした。

最後の別れ際に頑張れよ!

と伝え何年かが経ちました。

先日塾に電話がかかってきました。

出てみるとNくんでした。

Nくん
先生お久しぶりです。僕ですわかりますか?無事理学療法士になれました。先生に伝えようと気になっていたのでご連絡させてもらいました。
藤わら
おぉ!Nくん久しぶり!すごいやん!ついに夢が叶ったんじゃな!
Nくん
ありがとうございます。この春から働きます。
 
藤わら
そうかそうか、本当に良かった。僕はそれよりも君のその丁寧な話し方に成長と年月を感じるよ笑 大人になったなぁ。また、ご飯食べ行って話きかせてよ!
Nくん
いんですか!初任給は難しいですけど2ヶ月目の給料で僕がご馳走します!
藤わら
えぇ、そんな大切なものを・・・。でも分かった、素直に受け取らせてもらうわ。ありがとう。
Nくん
今度連絡するまでに何が食べたいか考えておいてください!
 
藤わら
了解!せっかくなんでしこたま食べるから覚悟しといてな笑

といって電話をきったのですが、よくよく良く考えるとほんの数年教えただけの人間にこうやって連絡をしてもらえるのは本当にありがたいことです。

自分でいうのもおこがましい話ですが、彼にとって成長してく過程の「何か」にほんの少しでもなれたのかなと思えました。

何よりも数年越しで彼の夢が叶ったことが分かり本当に嬉しかった。

Nくんおめでとう。また今度ご飯食べながらこの数年間の話、これからの話たくさん聞かせてください。(ご馳走になれるのを楽しみに待っています笑)