じぶんラボとは

じぶんラボ

今じぶん自身が本当に「してみたいこと」やいままでずっと「してみたかったこと」を通して「じぶん」は何がしたいのか、どんなことが「じぶん」には合っているのかなど「じぶん」を研究する取り組み。

 

【じぶんラボを始めようと思った理由】

もともと塾を始めた時から勉強以外の部分から生徒の進路に関わる体験型のアプローチを考えていたのですが何の実績もない塾がそれをしてしまうとただの「遊び」、もしくはそもそも「学習塾」とは違うモノとして受け取られるのではと、その想いを胸に秘めて何年もそのアイデアを温め続けていました。

藤わら塾も今年で9年目、塾として胸を張って「どんな学校でも生徒が希望する高校の応援をしてきた」と言えるようになりました。小さな塾ではありますが、頑張る気持ちがあればトップ校にも合格できる力をつけさせることができる自信があります。

 

その上でこの8年間の中で自分の中でフツフツと湧いてくる思いもありました。私立高校を選ぶ生徒も増えてきたとはいえ、岡山はまだまだ公立高校が第1志望になることが多いです。そして通える範囲で考えると「選ぶ」というほど高校がある訳ではありません。(もちろんもっと選択がすくない場所があることも理解しています。)

今まで「○点だから◆◆高校へ行こうかな」「判定が□□だから△△高校にしておこう」という選択も見てきました。学力で学校を決めることが悪いわけではありませんし、ある意味進学先で将来への道を見つけていくというのは「当たり前」のことなのかもしれません。

 

ただ、選択肢が少ない分、選んだ学校によって進路がかなり狭くなるのも事実です。(それを打ち破るにはかなりの力が必要)

そうならないためにも私も含め道を通ってきた「大人たち」は子供に聞きます。

 

「夢はない?」

「やりたいこと・好きなことは?」

 

しかし、10数年しか生きてこなかった子供たちの見える世界はまだまだ小さいです。その中で「選べ」と言われ「これ!」と言える人がどれほどいるでしょうか?今、大人の人は自分の子供の頃を思い出してみてください。自信を持って「これ!」と言えていたでしょうか?

 

私の答えは「ノー」です。

 

何もなかったです。やりたいこと、勉強したいこと、将来の仕事・・・深くも考えずただ「行けるから」という理由で「普通科」を選択していました。(ある意味その範囲の広さが普通科の普通科たり得る理由の気もしますが。)

そして「普通科に行ったのだから大学に」「大学に行ったのだから大手に」と「これがしたいから」ではなく「ここに行ったから」になってしまっていました。

 

そして就職後・・・

1年も経たず私はゴールだったはずの「大手企業」を辞めてしまいました。

その時にもっと「自分」を中心に物事を考えるべきだったと感じたのです。

もちろん、そうやって進んで行ったのも自分の判断ですし、辞めた会社も含めてその場その場で感じたこと学べたことがあり今の自分が出来上がっているので後悔はありません。親含めて他人のせいにする気も全くありません。

 

ただ、その気持ちになるまで時間はかかりました。なんでこうなったんだろう。どうしたら良かったのか。何度もなんども自分と向き合った中で思ったのは「自分は何も知らなかった」もう少し色々見ておきたかった、知っておきたかったということでした。高校受験は人生の選択の一歩目です。そこで全てが決まる訳ではありませんが、進む方向が分かれるのは間違いありません。

中学生の選択なのでその後変化して当たり前ですが、最初の「選択」をするには情報・・・というよりは体験が少な過ぎたかなと、見る世界を少しでも広げてその中で自分が選んだという気持ちが欲しかったと思いました。

前置きがかなり長くなりましたが、そこで考えたのが「じぶんラボ」です。

 

【じぶんラボって結局何?】

  1.   藤わら塾に入塾した際に全生徒に「あなたが今一番したいこと」を聞きます。
  2.   「藤わら桜」の葉っぱにそれを書きます。
  3.    時間や日程を調整します。
  4.   人を募ることもでき、「おもしろそう!」と思った人がいれば参加できます。
  5.   実施します。(授業ではありませんので「教える」わけではありません。結果として「失敗」もあり得ます)
  6.   体験を通して自分自身について考えてもらえる材料が増えます。→「選択」の材料が増える ※これがメイン!!
  7.   したいことが完了すると「藤わら桜」に1つ桜の花が咲きます。満開の桜になればなるほど塾のみんなが「わら」って卒業に近づく。

 

【じぶんラボの目指すもの】

じぶんラボはあくまでも体験をする時間なので、塾として「授業」で何かを「教える」時間ではありません。時間中に勉強の何かにつなげることもありません。

生徒は常に親、先生、監督、の希望(こうなって欲しい)に囲まれていると思っています。(それ自体が悪いこととは思いません、「頑張ってほしい」という思いは自然なことです。)

だからこそ、子供が本当に自分がしたいことをしてみることで学べることがあると考えます。そこにはこちらからの意図を入れません。あくまでも本人がしたいことにスポットを当ようとおもっています。いつもの授業は「こちらがやってほしい」ことを伝え続けますがじぶんラボは「生徒のしたいこと」を突き詰めます。

「現実的とかそんなん無視して何かこれしたいッ!ってことない?」って質問したら大体「分からん」「別に」が返ってきます。

それでも「ほんとに何でもいーから」と聞いてゆっくり待つと出てくるもんで、大人と子供の狭間にある子供たちの本心を聞けたりします。その部分を実現するからこそ意味があるかなと思っています。

 

・ぐりとぐらに出てきた大っっきいパンケーキが作りたい!!

・修学旅行で食べたちゃんぽんめんをダシ含めて1から全部作りたい!!

とか一見実現しなさそうなものも含めてワクワクするものが出てきます。(今後挑戦する予定)

 

実際に今まで実施した自分ラボの例〈ジャンクプレステ2を直してみる・クレヨンでTシャツデザイン・太鼓の達人のタイコを大きく改造・アルミホイルから鉄球造り・LINEスタンプ作成(作成途中)など〉

 

簡単に挑戦できるものもあれば、一見実現不可能なものも。ただ、塾として私がお膳立てすることはありません。あくまでも私はサポート役、「何をどうすれば実現できるか」を一緒に考えます。ここでも「自律型」は変えません。

 

この話をしたところある先生から「探偵ナイトスクープの探偵さんみたいですね!」と言われました。イメージはあんな感じ、依頼者は生徒たち、力を合わせて依頼を達成します。私が全てを理解しているわけではありませんが、達成のために本気でサポートします。

 

【藤わら塾がする意味】

「学習塾」である藤わら塾が「じぶんラボ」をする意味とは・・・

実はこれをずっと悩んでいました。塾の使命は「学力を上げ希望の進学先に合格させること」おそらくこれはこれから先も変わらない事実だと思います。それに対しお金という対価を頂いているというのも分かっています。なのでそれを捨てるわけではありません。勉強を教えて学力を上げる。「それは当たり前のこと」と捉えた上で(それが簡単ではないのですが)

「希望の進路」を本当に考えてあげられているか。

 

「プレステ直すの楽しかったから工業系に興味を持った。」

「ラーメン作ってみたら大変だった。飲食って難しいんだね。食べ物系はやめておくよ。」

「農業体験してみて農業科に興味を持った。」

 

高校の勉強がこんなに単純ではないことは理解していますが、来るべき「選択」の際に小さくても良いので判断の材料になることが出来れば「塾」としてやる意味はあるのではないか、いや、進路の話の際に将来の夢や何がしたいと問う塾だからこそやる意味があると考えました。

藤わら塾のじぶんラボ、変わった取り組みではありますが「面白そう、うちの子供にも体験させてみたい」と感じてもらえた方にお会いできることを楽しみにしております。

※最後に、「勉強」を疎かにするつもりもありません。あくまでも藤わら塾は学習塾、やることをやった上での話しというのは当たり前ということを付け加えさせていただきます。もちろん、塾生が全員強制参加でもありません。