「メモパッド!」っていっておりますが、メモパッド伝わりますでしょうか?
イメージでいうと「子供のおもちゃの何度書いても横にスライドすると消えるヤツ」です。(余計分かりにくいかもしれませんね💦)
ポイントは「書いたものが一瞬でサッと消えるところ」です。
何かを覚えるというのは見たものをそのまま書き写す時ではなく、一度頭に入れたものを頭の中で思い出しながら「こうだったなかぁ〜」と考えながら書いていく瞬間に覚えていくものです。
そして書き出したものを、すぐに確認し、間違っていればまた頭に入れようとする。
この回数が多ければ多いほど「覚える」ことができるようになります。
言葉などが「覚えれない」という人はこの方法になっていない、もしくは回数が本人の必要量に足りていないかのどちらかです。
確かに1回で覚えることができる人と、10回、30回、100回と必要な量の違いはあります。ただ、何度やっても一切覚えれないということは決してありません。
よく宿題で「単語や漢字を10回書いて覚えましょう。」といったものを見たりしますが、ただ単に10回左のものを右に書き写している場合、これは「覚える」行為ではなく「書く」もっというと「塗り絵」に近い作業です。本当に覚えるためには一度頭の中に入れて左手で隠し、思い出しながら書き出してみるという流れにしなくてはいけません。
その10回と塗り絵の10回で同じ10回に差が出てきます。たくさん書いているのに覚えれない私は頭が悪いから、あの人は頭がいいからと思っている人は一度「覚え方」を変えてみる必要があります。できる人はこの覚え方を知っている(もしくは自分で考えた)のかもしれません。
「覚え方」はこうして言葉にすると簡単なのですが、実際これを小学生・中学生に理解させるのは本当に難しいです。今まで幾度となく出された宿題で「書く」こと自体が正しいと思っている場合とにかく埋めて終わらせることに意識をおいてしまします。
極端な話、本当に覚えることができるのであれば書かなくてもいいんです。むしろ書くことに意識がいきすぎてしまう場合、最初は空に何度か書いてみるくらいでいいと思っています。「書かないこと」(書くことに集中しないこと)を意識させるといったところでしょうか。
そこで最初に考えたのが「Air pencil」(エアギター的な感じで)
単純に人差し指で書いてもいんですけど、なんかこう実際に書いてる感があった方が楽しいかなぁっていつもの悪いクセが出てしまいまして。
airペンシルを突き詰めた結果こうなりました✏️ pic.twitter.com/6KLwyJyC1Y
— 藤わら塾 3.9 (@fujiccoro) March 8, 2019
https://twitter.com/fujiccoro/status/1104045829113823232?s=21
なんて素直な子なんでしょう😭
これ使ってみる?と提案した時の反応は「???」って感じの表情でしたが私の悪ノリに付き合ってくれました笑
まぁ結局みんなにして欲しいのは「作業」ではなく「記憶すること」(インプット)です。
勉強においてインプットは大事な一歩目です。頭の中になにも知識がない状態でいくらアウトプットしようとしても何もでてはきません。その状態ではいくら工夫したり思考しようとしても意味がありません。まずは最低限覚えなくてはいけないことを覚えることから。
Airpencil(エアペンシル)ではやり方を伝えているに過ぎず、生徒によって反応はまちまち、こういった時に「なんでできないんだ」は教える側の敗北と考えているので、私が思っている覚え方が物理的に体験できるものを探していました。
そして、それを形にしたのが「メモパッド」です。
書く→隠す
この隠すの部分は生徒の意識の違いによって大きく差が出てしまいます。覚えるとはこういうことだと理解してくれている子にとっては当たり前のことでも苦手な子にとってはどうしても自分の意思で「めんどくさい」ことをすることができません。
だから、書く→消す
これ、この流れで完璧です。
だって消えるので、しかも消しゴムでチマチマ消すわけでも、手で隠すという誘惑もありません。
なんならさっきまで書いていた後をイメージしてそのまま写すつもりで書いても構いません。
その瞬間に頭の中にあるものを出してきている=覚える行為になっているのですから。
人が何かをする時に「いかに取り組みやすいか」は達成するための大きな要因になっています。
そういう意味ではメモパッドはかなり優秀だと思っています。
そして用意しやすい。
性能(というほどのものでもありませんが)によってピンキリですが安いと1000円代で用意できます。
あとは「覚える」ときにメモパッドを使うという行為を習慣化できるかどうか。
塾では授業教室・自習室、ともに用意して生徒が必要に応じて勝手に使っていきます。最初に使い方、タイミングなどを説明しておけば自然と自分で利用できるようになります。(自転車に乗る時と同じで最初のサポートが一番大切)
生徒のなかには家でも覚える際に使いたいと自分から言ってお家でも用意してもらった子もいます。
ただ単に「覚えろ!」ではなくどうやって覚えるのかを示してあげる一つとしてメモパッドを利用しています。
今年から単語を覚える用にメモパッドを使うようにしました。
特に「単語の覚え方」を覚えてもらう新中学1年生への道具として導入しました。「ノートに100回書く『苦行』もとい『勉強』」より、「メモパッドに3回書いて消した後にかけるか」の方が効率いいよ。 pic.twitter.com/YFLxspIbNT
— 藤わら塾 3.9 (@fujiccoro) March 8, 2019